4.29始球式

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大変光栄なことに
連休初日で満員の京セラドームで始球式
バッターボックスには、憧れの松井稼頭央さん!

ふわふわ舞い上がって、結局、ただの「女子投げ」で、1バウンドでした^^
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事前のキャッチボールは、駿太選手と^^

この日について書いたコラム
載せますね^^
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4月29日満員の京セラドーム。私は、マウンドに立っていました。大変光栄な事に、オリックス楽天戦の始球式をさせて頂くことになったのです。
私は、年に数回は球場でビール片手に野球観戦したい一般的な「女子」のにわか野球観戦者です。報道やバラエティ、スポーツからラジオまでジャンルを問わず何でもできるようにならなければならない大阪の局アナとして色んな現場で研修を受けましたが、ほぼ唯一女性として立ち入りが許されていなかった「聖地」が野球の現場でした。相撲の土俵のような「神聖」な場所として守られている雰囲気があり、当時女性が野球の現場に入る事に抵抗があるベテラン実況アナウンサーは少なくなく、何より、野球ファンの皆さんのDNAに組み込まれたとも思わせるペナントレースへの情熱と先代から蓄積された知識には圧倒的に敵わず、入社早々に敬意をもって諦めたジャンルでもあったのです。
投げ方を夫やスタッフ、身近な男性に聞くと、まあ、それぞれこだわりがあること!「投げる直前に胸を張って左右の腕をねじって」とか「まずひじが出てから手首を出すイメージで」とか…誰もが、生き生き少年に戻ったように説明するのです。
男子にとってのボールの投げ方へのこだわりとは、女子にとっては、どうしたら目が大きく見えるかメイクの研究をしたり、一見同じに見えるベージュのパンプスをちょっとした先のとがり具合やヒールの高さで忙しい朝に迷うようなもので、人生で特に深く考えたことのない異次元の興味かもしれません。この年でキャッチボールを始めるとは思いませんでしたが、人通りの少ない路地で練習を重ね、何とかマウンドからキャッチャーまでの距離18.44メートル届くようにはなったのですが…さて本番は!練習の時よりキャッチャーははるか向こうに小さく見えて、マウンドの山は思いの外高くて、何より大ファンだった松井稼頭央さんがバッターボックスに入っているではありませんか!舞い上がった気持ちは地からも足を浮かせるように全身をフワフワさせ、投げる前からボールが届く気配が全くない、ただの「女子投げ」でワンバウンドでした。中途半端に練習をしてしまい妙な悔しさも残りますが、野球関係者への敬意を深めると同時に、また球場に行きたくなりました!もちろん客席で。まだ黄色かわかりませんが、思いっきり歓声を送りたいです。
(5月13日産経新聞朝刊掲載)

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